トレーラーハウスで快適生活【ウッドデッキ】の設置について

様々な用途に活用でき、利便性の高さや維持費の安さなどからも需要が高まっているトレーラーハウスですが、その環境を更に使いやすく、新たな空間を作り出す事のできるウッドデッキを設置する方も増えています。ここでは、トレーラーハウスに設置したいウッドデッキの魅力やその基本事項について紹介していきます。

トレーラーハウス

全国的に在宅ワークが普及した事で、自宅の庭に仕事用の空間を作りたいといったニーズやシェアオフィスとして空間を提供したいという事業者も増え、トレーラーハウスの需要が高まっています。種類も多く様々なスタイルのトレーラーハウスが販売されていますが、まずはその基本事項や選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。

概要

トレーラーハウスは、家のような空間を実現できる車として人気を集めています。「車両」ではありますがエンジンは搭載していないので、移動が必要な際は牽引車による牽引が必要です。また、「車両」として登録する為には日本建築行政会議で定められた「車両を利用した工作物」の設置基準である以下の項目を遵守する必要があります。

① 電気、給排水等のライフラインの接続が「工具を使用せずに着脱ができる」こと

② 随時かつ任意に適法に移動できる状態で設置し、その状態を維持すること

③ 車検取得または基準緩和認定を受け、適法に公道を移動できること

また、設置場所から公道に至るまでの搬入出経路が確保されている事も、トレーラーハウスを「車両」として登録する為の条件です。

種類

トレーラーハウスには明確な「種類」というものはありません。

ですが前提事項として、トレーラーハウスを「建築物」として所有するのか「車両」として所有するのかという所は決めておく必要があります。「車両」として所有したい場合には、先にお伝えした“車両として登録するための条件”をクリアする事のできるタイプ・設置環境を選択する必要があります。

その他、購入時の選択肢としては「新車」か「中古」のどちらを選ぶかという点と、サイズをどうするかという点、その他にはどういった設備オプションを設置するかといった所が検討事項となります。
サイズによっては設置場所までの搬送における手続きが異なりますし、トレーラーハウスの中に使う設備なのか、それとも外に設置するものなのかによって、その設置方法も考慮する必要があります。

用途

トレーラーハウスの活用方法は様々で、あらゆる用途に使われています。

  • セカンドハウス(自宅敷地内の離れ)
  • シェアオフィス
  • 宿泊施設
  • 飲食店
  • 美容院
  • サロン  …など

どのような用途でトレーラーハウスを使うのかによって、必要になる設備やサイズなども具体的に検討する事が出来るかと思います。

ウッドデッキ

トレーラーハウスに設置する設備の代表的なものとして挙げられるのがウッドデッキです。トレーラーハウスはタイヤのついた車両です。その為、地面と出入口の間には大きな段差が生まれてしまう事から階段やウッドデッキを設置するケースがほとんどです。では、トレーラーハウスに設置するウッドデッキについて確認していきましょう。

ウッドデッキとは

ウッドデッキとは、その名の通り木材を使って作られた屋外用デッキです。天然木のウッドデッキもありますが人工木材が使われる事も多くあります。トレーラーハウスの販売を行う会社がオプションでウッドデッキを扱っている場合もありますし、トレーラハウスを購入後、ウッドデッキだけを取り扱う専門の会社に後から依頼する事もできます。

特徴

木材で作られた屋外用デッキをウッドデッキと呼びますが、トレーラーハウスに設置する場合には、出入口の段差に対応する階段のような用途の他にも“空間を広げる”という役割を持ちます。ウッドデッキの形やサイズは様々で、トレーラーハウスの用途やサイズに合わせて選択ができます。

地面と違ってフラットな広い床を作る事ができる為、ちょっとした作業スペースにも適していますし、テーブルや椅子を設置する事で飲食店などのテラス席として活用するといった使い方にもオススメです。

メリット

ウッドデッキをトレーラーハウスに設置するメリットとしては以下のような項目が挙げられます。

空間を広げる事ができる

先にもお伝えしましたが、ウッドデッキを設置する事で車両と地面との段差を無くす階段やスロープの役割も果たしますし、屋外のスペースもフラットに活用する事ができます。トレーラーハウス自体を大きくする必要がないのであれば便利な環境を構築する事ができますし、テラス席を置ける程の広さにして休憩スペースを作れば、ぐっと用途も広がります。

デザインや仕様を選ぶ事が出来る

階段タイプのウッドデッキを横に広く設置する事もできますし、スロープタイプのデッキを設置する事で足の不自由な方などにも利用してもらいやすくなります。トレーラーハウスの用途によってウッドデッキのデザインを選ぶ事で、トレーラーハウスの活用性が広がります。

安く済ませる事ができる

トレーラーハウス本体のサイズを大きくするよりも、広めのウッドデッキを設置するほうがコスト的には抑える事ができます。また、トレーラーハウスの設置後に現地の状況を見てからウッドデッキを後付けで設置する事もできますので無駄のない環境作りを行う事ができます。

メンテナンスが楽

ウッドデッキに使われる木材は自然材と人工材との2種類があります、自然材と呼ばれる本物の木材を使う場合にはシロアリ対策を施した木材を利用する等それなりの質のものを選ぶ必要がありますが、今は人工材も種類が豊富で安く購入する事ができます。害虫対策などもしっかりされているので、設置後のメンテナンスもほとんどからずに維持費の心配をしなくても良い点がポイントと言えます。

デメリット

トレーラーハウスにウッドデッキを装着する事で考えられるデメリットも見ていきましょう。

すぐに着脱できる仕様でなくてはならない

トレーラーハウスを車両として登録したい方は、その付属品について簡単に着脱出来る事が絶対条件となります。電気やガス、水道などのライフラインについてもワンタッチで着脱できる接続パーツを用いる事が条件になっていますので、“すぐに移動のできる状態”が整っている事が大切です。

設置場所までの公道からの道路の確保

既に出来上がっているウッドデッキを設置する為には設置場所までの公道をスムーズに走行(牽引)出来る必要があります。トレーラーハウスとウッドデッキを同時注文した場合でも、トレーラーハウス本体とウッドデッキは別輸送になる事が多いかと思います。設置場所までの輸送ルートは予め確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここでは、トレーラーハウスに付属として設置する為のウッドデッキについて紹介してきました。トレーラーハウスの取り扱い業者がウッドデッキの取り扱いも行っているという場合もありますし、ウッドデッキ専門の業者が設置済のトレーラーハウスに合わせてウッドデッキをオリジナルで作成してくれる場合もあります。用途や予算により、トレーラーハウスを最大限活かす事の出来る環境作りにウッドデッキを是非検討してみてくださいね。